今日は当JAの花卉園芸部会にてストックの立毛品評会が開催されました。
この品評会はJAうごとなってからはやったことがなく、
10数年ぶりの開催ということになります。
立毛というのは、農作物の収穫する前の状態のことを言います。
なので本品評会は、収穫する前のストックのハウスに直接出向き、ストックの状態は
もちろんのことながら、ハウスの管理状況なども審査し、総合的にどの農家のハウスが
良かったかを競い合うものです。
実は昨日のうちから本品評会は始まっていました。
部会に所属する農家の皆さんが、それぞれの農家のハウスを
審査・採点していたのです。いわば予選ですね。
ここで上位6人が選出され、本日の決勝とあいなったわけです。
立毛品評会事前審査
決勝を審査するのは当JAと取引している市場の皆さんです。
この日のために、全国6花卉市場のプロフェッショナルの方々に
お越しいただきました。
それではここで審査の基準となる項目を紹介いたします。
・圃場関係
1.ハウスの外が整理されているか。
2.ハウスの中が整理されているか。
・生育状況
3.草丈(80cm以上>75cm以上>70cm以上>65cm以上>65cm以下)
4.茎の硬さ(硬め>やや硬め>標準>やや柔らかい>柔らかい)
5.茎の太さ(秀以上>秀クラス>優クラス>良クラス>良以下)
6.生育の揃い(良い>やや良い>普通>バラツキ有>バラツキ大)
7.八重率(90%>85%>80%>75%>70%)
※ ちなみに八重率とは、規定の枚数花びらが有るストックの割合のこと。これに対し一重のものは本部会では出荷していない。一方、種苗会社などは一重のストックから種子を取り出すため、八重のストックなどは処分するらしい。
8.花穂しまり(良い>やや良い>普通>間延び、花飛び有り>間延び、花飛び多い)
※ 花穂しまりとは?下図参照

9.害虫発生(無し>殆ど無し>やや有り>有り>多い)
10.病害発生(無し>殆ど無し>やや有り>有り>多い)
審査は以上の10項目にて行われ、50点が満点となります。
市場の皆さんによる本審査
さて、市場の皆さんの厳しい目による審査の結果、栄えある栄冠を手中に収めたのは
花農家歴15年の岩村さんでした↓おめでとうございました。
岩村 克広さん
義両親と同居。
子供は3人、妻は1人(当たり前ですが)。
パッと見が俳優の岩城滉一(パッと見ですよ、パッと見!)に似ている50代。
好きな言葉=「アメとムチ」
なお、本品評会では立毛のほかに切花の審査も行われました。
切花とは読んで字のごとく切られた花=出荷用に収穫された花のことです。
切花の審査では、1位2位をつけるのではなく、各市場より気に入った
ストックを表彰していただきました。

夜は当JAの近くの公民館で花卉園芸部会員と市場の方々とによる反省会兼懇親会が
行われ、情報交換しつつお互いの日頃の労をねぎらいあいました。
こんな感じで2日間にわたる本品評会は幕を閉じました。
花卉園芸部会は前身となる部会から数えますと長い歴史のある部会であり、
貪欲に良いものを作り上げようとする姿勢は設立当初から一貫しています。
もちろんこの道30年というベテランの方でも同じ想いです。
ここにも量より質にこだわるJAうごのこだわりが垣間見れます。
今後も花卉園芸部会の皆さんは、栽培技術向上のため
お互い切磋琢磨しながら、また一段と美しい花を作り上げていくことでしょう。
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